【静岡県】
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登呂遺跡(Map)
前日の晩、静岡に単身赴任中の友人と飲み、近ごろ売り出し中(?)の「静岡おでん」を薦められます。
黒いつゆで煮込まれた姿は、関西の方が関東のうどんつゆを見た驚きに近いのでは? 味は東京と名古屋の中間とのこと。
具にもはいる黒はんぺんはイワシ等の練りモノで、愛媛のじゃこてんにも似たつまみにもってこいの具材です。
もうひとつ驚いたのが「静岡割り(しぞ~かわり):焼酎のお茶割り」で、最初は懐疑的でしたが、「これあり!」と気に入り最後までおかわりしました。
こんなにお茶を飲むと眠れなくなるのでは? と思うも、同じだけ酒を飲んでいますからそれは余計な心配で、グッスリと……
酒の席で、小学校の社会見学で登呂遺跡まで来た、の話題になります。
「隣県でも遠かった印象がある」「何でここまで来たのか?」
当時までに発見された遺跡は数多くあっても、建物を復元する遺跡の先がけだったのか? 単に行き先選定会議で、社会の先生案が通ってしまったのか?
当時の記憶は皆無なので歩いてみても、ガキ時分に登呂の火起こし像を目にしたらしばらく盛り上がりそうですが、火起こし体験とかしたのかなぁ? 程度でした。
上は、近くの小学生が秋の虫採集に走り回る様子ですが、付近で久しぶりにシオカラトンボを目にしました。トンボは湿地や田んぼに生息するので都会ではなかなか……
この遺跡は海も近いが川沿いに作られた集落と知り、静岡の彼が感じた「静岡県民の地元意識の強さ」のルーツは、河川ごとに生活圏が発展した「川文化」によるものか?(大きな川の間は山に隔てられている)と思ったりします。
学生時代の富士川団体研究会(地質調査)で静岡出身の先輩同士が、「オイ、焼津の〜!」「何だぁ、島田(地名)野郎!」と、いがみ合っていたこと思い出しました。
ライバル視して競い合いながら発展してきた、ということかも知れません。
三保の松原(Map)
三保に向かう道すがら日本平に上りましたが、富士山方面が雲に隠れてしまうと「ハィ、それまで〜よ!」と困ってしまい、写真はありません。
上は2010年3代目羽衣の松とされた木で、2代目からは50m程度内陸側に位置します。
三保の松原海岸では砂浜の浸食が進んでおり(安倍川開発が原因とされる)、静岡県が海岸保全事業を行っています。
せっかく世界遺産に含めてもらったのですから、死守でなく広げるくらいの意欲で取り組んでもらいたいが、河川の洪水防止策が優先なのは仕方ないところです。
右の御穂神社参道は、三保の海岸まで500m続きます。
目にした瞬間、大学卒業を迎える正月に静岡の彼+1名の友人と、初日の出を見に来た際に「3人で歩いた!」記憶がよみがえりました。
何でその3人なのか、何でわざわざ三保の松原まで来たのかまるで覚えていませんが、思い出作りとすれば成功だったようです(日の出は拝めた記憶がある)。
今ではあり得ません。若いって素晴らしい!
岬先端の海岸には、路面ガタガタの飛行場があります。
静岡県と赤十字飛行隊の訓練飛行場で、右の薄汚れたトラックが管制施設らしい。
赤十字飛行隊は、日本赤十字社が行う災害救護、人道援助等に派遣されるので、予算云々よりも路面ガタガタの滑走路での離着陸訓練が必要? と思ったりします。
平地の少ない日本で有効なヘリコプター等は、主要空港に基地を持つそうです。
もうひとつの「覚えてる!」場所は、交差点の「折戸」という地名です。
上のマリーナは以前製紙工場向け木材の貯木場で、海底に木くずがよどんでおり、周辺の「曝気(ばっき)調査:水に酸素を供給し水中微生物の活動を促進させる浄水処理法」のアルバイトで訪れた際の記憶です(奧にパルプ工場)。
海中に沈める機材の上げ下ろしでぬれた作業服の臭かったこと……
見違えるような光景を目にすると、少しは役に立てたような気持ちになれますし、自己満足ですがそんな確認は重要だったりします。
丸子(まりこ):旧鞠子宿(Map)
ここも静岡市内(静岡市は広い)で、旧東海道の面影を残す場所が点在しますが、主要道のバイパスが整備されるため、脇道(旧道)に入りにくかったりします。
勉強不足で何も見られないも、芭蕉の句、弥次喜多道中、広重「東海道五十三次」に登場する、丁子屋(ちょうじや)の「とろろ汁」にありつけました。
おひつに入ってくる麦ご飯は、広く大きめの茶碗に3杯分ありますが、とろろもたっぷりあるので「こんな満腹感久しぶり」までサラサラっと入ります。
「味噌を使っています」の説明のように口当たりがよく、この地域は自然薯(ヤマイモ)に恵まれるそうなので、間違いないでしょう!
追記──国民体育大会 in 東京
現在東京で開催される国民体育大会の「なぎなた:薙刀」競技会場とされる、港区スポーツセンターをのぞきました。
3人で戦う団体戦で、有効打突の2本先取を競います。
剣道の、面・小手・胴・咽喉部に加え、脛(すね)を狙うことから、実践的な武器だったことがうかがえます。
入場料を取らず自由な観戦を促す姿勢は、スポーツと身近に接する機会を与えてくれ、国民体育大会の名にふさわしい取り組みと感じます。
国体とはいえ東京での開催は54年ぶりだそうで、2020年東京オリンピックも56年ぶりとすれば、もっと盛り上がらねば!
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